2010年12月アーカイブ

慶應義塾大学グローバルCOE「論理と感性の先端的教育研究拠点」の渡辺茂教授と大学院博士課程の一方井祐子はブンチョウにも絵画の好みがあるらしいことを突き止めました。これまでに渡辺教授の研究では、ハトは訓練すればモネやピカソなどの画風を見分けること、さらに児童画を使って上手な絵と下手な絵の見分けもできることを報告してきました。しかしながら、これらの研究は訓練すれば区別がつく、ということで絵に好き嫌いがあるかどうかは分かりませんでした。

今回はちょうどギャラリーの廊下のような長い鳥籠を使い、途中3箇所で絵を見ることができるようにしました。絵はモニタースクリーンに映し出され、7秒毎に別の絵にかわります。3箇所のうち2箇所では日本画、印象派、またはピカソの絵に代表されるようなキュビズムの絵を見ることができ、残り1カ所では無彩色のパターンが見られます。どのような絵の前に長くいるかを調べたところ7羽中5羽が印象派の絵よりキュビズムの絵の前に長くいることが分かりました。日本画とキュビズムでは3羽の鳥は前者が、他の3羽は後者を好みました。日本画と日本画の影響を受けたといわれる印象派の間では好みが個体により半々でした。この研究は実際の絵画を使って鳥類に好みがあることを調べた最初の報告です。


本研究成果は、「Animal Cognition」誌電子版で公開中ですが、2011年1月13、14日にパリで開催される「美の快楽、動物の美学、そして性選択」というシンポジウムでも報告されます。


詳細は慶應義塾ホームページプレスリリースをご覧ください。
[プレスリリース]ブンチョウは印象派よりキュビズムがすき

慶應義塾大学グローバルCOE「論理と感性の先端的教育研究拠点」の渡辺茂教授と大学院博士課程の一方井祐子はブンチョウにも絵画の好みがあるらしいことを突き止めました。これまでに渡辺教授の研究では、ハトは訓練すればモネやピカソなどの画風を見分けること、さらに児童画を使って上手な絵と下手な絵の見分けもできることを報告してきました。しかしながら、これらの研究は訓練すれば区別がつく、ということで絵に好き嫌いがあるかどうかは分かりませんでした。

今回はちょうどギャラリーの廊下のような長い鳥籠を使い、途中3箇所で絵を見ることができるようにしました。絵はモニタースクリーンに映し出され、7秒毎に別の絵にかわります。3箇所のうち2箇所では日本画、印象派、またはピカソの絵に代表されるようなキュビズムの絵を見ることができ、残り1カ所では無彩色のパターンが見られます。どのような絵の前に長くいるかを調べたところ7羽中5羽が印象派の絵よりキュビズムの絵の前に長くいることが分かりました。日本画とキュビズムでは3羽の鳥は前者が、他の3羽は後者を好みました。日本画と日本画の影響を受けたといわれる印象派の間では好みが個体により半々でした。この研究は実際の絵画を使って鳥類に好みがあることを調べた最初の報告です。


本研究成果は、「Animal Cognition」誌電子版で公開中ですが、2011年1月13、14日にパリで開催される「美の快楽、動物の美学、そして性選択」というシンポジウムでも報告されます。


詳細は慶應義塾ホームページプレスリリースをご覧ください。
[プレスリリース]ブンチョウは印象派よりキュビズムがすき

高橋教授は、古代ギリシア哲学、特にアリストテレスと、現代哲学にまたがる「心の哲学」の専門家で、『アリストテレス』(NHK出版)などの論文・著作があります。
今回は、最新の研究成果を「アリストテレスの学問的知識の構図」というタイトルでご講演いただくこととなりました。どうぞお気軽にご参加ください。


日時:2010年12月13日(月)18:00-19:30 
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 南館2B35教室(地下3階)
講演:高橋久一郎教授(千葉大学文学部)


司会:納富信留(慶應義塾大学文学部教授)


詳細等は下記ポスターよりご確認頂けます
アリストテレスの学問的知識の構図(2010年12月13日(月)開催)について

医療史研究会との共催となる、医療人類学の最前線シリーズの第四弾では、食べることにまつわる論理と感性の関係を取り上げます。講演者のAnnemarie Mol氏は、アムステルダム大学で哲学の教授を務められており、医療現場をフィールドとする経験哲学者です。主著には、『Differences in Medicine』 (1997 共編) 、『The Body Multiple: Ontology in Medical Practice』(2002, Ludwig Fleck Prize受賞)、『The Logic of Care』 (2008)などがあります。貧血症・動脈硬化・糖尿病などの詳細な民族誌的調査を通じて存在論的な科学技術論を展開し、医療人類学にも多大な影響を与えています。今回の発表では、最新の著作である『Care in Practice: On Tinkering in Clinics, Homes and Farms、2010 共編』を踏まえて、オランダの介護施設における「食」の諸実とケアの実施基準の相互作用についてお話いただきます。みなさまのご参加をお待ちしております。


日時:2010年12月11日(土)17:00-19:00 
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 南館5階ディスカッションルーム
講演:Annemarie Mol
(Professor, Institute for Social Science Research, University of Amsterdam)
On Eating Well
Health, taste and other 'goods' of food in daily care practices


総括コメント:
宮坂敬造(慶應義塾大学文学部教授、文化人類学)、鈴木晃仁(慶應義塾大学経済学部教授、医学史)
総合討論 (Q&Aを含む)
司会:Mohacsi Gergely(慶應義塾大学人文グローバルCOE 哲学・文化人類学班研究員)


詳細等は下記ポスターよりご確認頂けます
医療人類学の最前線IV:ケア・基準・味覚(2010年12月11日(土)開催)について

第4回 京都大学-慶應義塾大学グローバルCOE 共催シンポジウム
トランスナショナルな心・人・社会


日時:2011年1月9日(日)13:00~17:00
場所:京都大学時計台記念館2階 国際交流ホールⅠ&Ⅱ
(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm)


◆国際交流ホールⅠ
13:00~17:00 ポスターセッション(責任在席時間15:00~15:30)

◆国際交流ホールⅡ
13:00~13:15
・子安増生(京都大学GCOE拠点リーダー、京都大学大学院教育学研究科教授)
ご挨拶と趣旨説明

13:15~15:00 セッションⅠ
司会者:山本淳一(慶應義塾大学文学部教授・遺伝と発達班)
・佐治伸郎(慶應義塾大学先導研究センター研究員・言語と認知班)
「異なる語彙化パターンを持つ第二言語の習得:日本語及び韓国語母語話者の中国語語彙習得を事例として」
・濱雄亮(慶應義塾大学先導研究センター研究員・哲学文化人類学班)
「新療法の輸入と土着化:糖尿病医療におけるカーボカウントを事例として」
・赤上裕幸(京都大学大学院教育学研究科博士課程)
「越境する文化政策-満洲の映画教育政策を中心に-」


15:00~15:30 休憩(ポスターセッション)

15:30~17:00 セッションⅡ
司会者:杉本均(京都大学大学院教育学研究科教授)
・杉浦章介(慶應義塾大学経済学部教授)
「トランスナショナル化とパワーの変質」
・内田由紀子(京都大学こころの未来研究センター助教)
「幸福感と対人関係の文化的基盤:日米比較文化研究からの視点」


詳細等は下記ポスターよりご確認頂けます
~トランスナショナルな心・人・社会~(2011年1月9日(日)京都大学にて開催)について

第1回実験美学セミナー(第127回バイオサイコシンポジウム共催)を開催致します。
講演者は 齋藤亜矢博士 (京都大学野生動物研究センター/東京藝術大学)となります。
皆さまふるってご参加ください。


日時:2010年12月6日(月)17:30 ~19:00 
場所:三田キャンパス東館4階セミナー室


詳細は以下ポスターよりご確認ください。
第1回実験美学セミナー 描くことの進化と発達の起源を探る ~ チンパンジーとヒトの幼児の描画行動から~(2010年12月6日(月)開催)について

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