本センターは多様な他者(マイノリティー、動物、AIなどの非生物)との未来共生の実現のために、人文・社会科学的英知を結集し、人間のこころについてのミクロ、マクロの多層的な基礎研究に基づいた研究を行う。さらに、それらの社会拡張へ向けた価値を創生し実装へつなげることを目指す。
The center aims to achieve future symbiosis with diverse others (minorities, animals, and non-biological entities like AI). To accomplish this, it conducts research based on integrating knowledge from the humanities and social sciences, focusing on in-depth micro and macro-level foundational studies on the human mind. Furthermore, it seeks to generate and implement values for social expansion with these research findings.
AIをはじめとする情報科学技術や脳科学を含む生命科学の進歩が著しい一方で、その技術や知見は人間の安全やウェルビーイングの視点では、必ずしも効果的に活用されているとは言い難い。そもそも科学技術の人間、社会への応用について倫理的妥当性、社会的影響性の検討さえも充分ではない。実際に、そのような加速的な変化に伴って、生活環境も急激に変化し、社会と個のつながりを変え、人々の分断や孤独の遠因となった。それらに「こころ」が追いつけず、自らを失ったり、精神を病むケースも増加している。このような状況下でこそ幅広い人文・社会科学の知恵とイニシアティブが重要となり、人文・社会科学は領域内の基礎研究に留まらず、豊かな人間と社会の未来共生のために研究に新しい価値を見出し、分野融合的な創造が求められる。
本センターは多様な他者(マイノリティー、動物、AIなどの非生物)との未来共生の実現のために、人文・社会科学的英知を結集し、人間のこころについてのミクロ、マクロの多層的な基礎研究を行うことで、それらの社会拡張へ向けた価値を創生し実装へつなげることを目指す。このために次の3つのクラスターが分野融合的に未来共生デザイン研究を推進する。