寺澤 悠理
慶應義塾大学先導研究センター（CARLS）・非常勤研究員
慶應義塾大学文学部・非常勤講師
■研究内容
人間が主観的に感情を経験するために、心と脳そして身体がどのように関わっているのかを、認知心理学や認知神経科学的方法を用いて研究しています。このような視点に基づいて、私たちの判断過程に感情が与える影響についても興味を持っています。健常者のほかに、脳に損傷を持つ方を対象としても、同様のテーマのもと、研究を行っています。
■学歴
2005年3月 慶應義塾大学文学部人文社会学科心理学専攻 卒業
2007年3月 慶應義塾大学社会学研究科心理学専攻 修士課程 修了
2010年3月 慶應義塾大学社会学研究科心理学専攻 博士課程 単位取得退学
■職歴
2006年1月～2007年3月 慶應義塾大学社会学研究科リサーチアシスタント
2006年9月～現在 大田原赤十字病院非常勤嘱託職員 (高次脳機能検査担当)
2007年3月～2010年4月 日本学術振興会特別研究員 (DC1・実験心理学)
2010年3月～現在 慶應義塾大学文学部非常勤講師 （心理学初等実験担当）
■発表論文
寺澤悠理・梅田 聡・斎藤文恵・加藤元一郎 (印刷中) 右島皮質損傷によってネガティブ表情の識別に混乱を示した一例．高次脳機能研究
Terasawa, Y. & Umeda, S. (in press) Autonomic reactivity of hypothesis-testing in decision-making. Psychologia
寺澤悠理 (2010) 視線や表情を利用した他者の心的状態の理解と予測. 慶應義塾大学社会学研究科紀要, 68, pp.135-150.
寺澤悠理・梅田 聡・加藤元一郎 (2010) 島皮質と記憶障害. Clinical Neuroscience, 28, pp.441-443.
寺澤悠理・梅田 聡 (2009) 虚記憶の認知神経メカニズム. 臨床精神医学, 38, pp.1587-1594.
（分担執筆）
寺澤悠理・渡辺 茂 (2008) 倫理的に振る舞う脳 － moral judgmentsのしくみ. 社会活動と脳 ―行動の原点を探る(編：岩田誠・河村満), 医学書院発行, pp.175-190.
Umeda, S., & Terasawa, Y.（2010） The common and specific neural bases for emotional and bodily awareness. CARLS Series of Advanced Study of Logic and Sensibility, 3, pp.21-27.